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香典をいただいた時の言葉やマナーとは?お礼の伝え方やメールを送る場合の書き方を解説

香典をいただいた時の言葉やマナーとは?お礼の伝え方やメールを送る場合の書き方を解説
  • 2024年06月18日

お葬式で香典をいただく際は、受け取るときにお礼を伝えるのが一般的です。

しかし、どのような言葉が理想的なのか、受け取る際のマナーや作法がわからない方もいるでしょう。香典をいただく際は、参列者に対して失礼のない対応が必要です。

また、香典返しをお渡しする際の言葉にもお葬式ならではのマナーや作法があるため、事前に理解して適切な対応を心がけましょう。

この記事では、香典をいただいた時の言葉、香典返しの受け渡しのマナー、香典のお礼を伝える方法を解説します。

香典をいただいた時のマナー

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お葬式では弔問客から香典をいただく際には、挨拶やマナーがあります。

忙しい時間を割いて来られる参列者に対して失礼のない対応が求められ、正しいマナーでお迎えしなくてはいけません。

ここでは、参列者から香典をいただく時のマナーを解説します。香典の由来や意味、細かいマナーについて知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

受付の方の言葉遣い

参列者が受付に到着されたら、「本日はお忙しいなかお越しいただき、誠にありがとうございます」と挨拶します。

弔問客がお悔やみの言葉を述べた場合は、ご遺族の代理として「ご丁寧に恐れ入ります」と返答し、香典を受け取ってください。

受付がご遺族以外の場合は、代理で香典を受け取る意味を込めて「お預かります」と答えるのが一般的です。ご遺族が直接受け取る場合は、「頂戴いたします」と返答しましょう。

受け取ったあとは芳名帳を記入していただくため、「恐れ入りますが、こちらにお名前とご住所のご記入をお願いします。」とお願いするのが一般的な流れです。

式場に到着した参列者が最初に会うのが受付の方になるため、主催側として適切な言葉遣いで誠意のある対応を心がけましょう。

香典は必ず両手で受け取り一礼をする

香典は必ず両手で受け取り一礼をするのがマナーです。片手での受取はマナー違反となり、参列者に対しても良い印象を与えません。

多くの参列者が並ぶと、香典の受け取りに時間がかかってしまう場合もありますが、慌てずに両手で受け取ってください。

もし、受付に多くの方が並び、お葬式の進行が遅れてしまうような場合は、喪主やご遺族に相談して人員を増やしてもらうとよいでしょう。

香典袋の書き方や金額について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

香典返しとは

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香典返しとは、参列者からいただいた香典に対するお返しです。

参列していただいた感謝の気持ちが込められており、単純に受け取ったから返すという意味とは異なります。

ここでは、香典返しについて解説します。香典返しに渡す品物や挨拶について知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

忌明け(四十九日)法要後に贈るお返し

本来の香典返しは四十九日の法要が終わった忌明けに、無事に忌明けを迎えたご挨拶を兼ねてお礼の品を返して周るものです。

しかし、近年ではお葬式当日に香典返しをする即日返しをしたり、後日郵送で贈るケースが多くなっています。

香典返しを忌明けに贈るのが困難な場合は四十九日前でもよいとされていますが、地域に根強いしきたりがあったり、受け取る人によってはマナー違反と感じてしまう方もいます。

そのため、喪主やご遺族で話し合って、遠方の方は郵送で贈って近親者には手渡しで周るなどの検討が必要です。

また、即日返しの場合は全員に同じ品を渡しているため、近親者には忌明け後に改めてご挨拶にお伺いするのが好ましいでしょう。

会葬御礼と香典返しの違い

会葬御礼と香典返しは、お返しする人が違います。

香典返しは香典を捧げてくださった方にお礼の気持ちとして贈りますが、会葬御礼は会場に来てくださったすべての参列者に感謝の意を込めて渡す品です。

お茶やタオルなどの日用品が定番ですが、最近では持ち帰りやすいギフト券などを用意する方も多くなっています。

そのため、喪主は参列者の人数を事前に予測して、会葬御礼と香典返しを用意しなければいけません。

香典返しの金額相場

香典返しは受け取った香典の1/3程度、もしくは半分を返すのが相場です。

例えば、1万円を包んだ方に対しては半返しなら5,000円相当の品物を贈ります。ただし、香典返しの金額は故人さまとの関係性によっても異なります。

そのため、会計係が香典の集計した表を参考に贈る品物を変更するとよいでしょう。

即日渡しの場合は、香典の金額に応じて振り分けるのが困難になるため、忌明けに香典返しをお渡しするのがマナーです。

近年では、金額に応じて選べるカタログギフトを返すケースも増えています。香典返しの品物でお悩みであれば、葬儀に相談してから決めるのもよいでしょう。

香典返しの金額や品物について知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

香典返しを渡す際の挨拶やかける言葉

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香典返しを贈る際は、香典を捧げてくださった方へ感謝を伝えるのが大切です。ここでは、香典返しを渡す際の挨拶や返し言葉を解説します。

香典返しをお葬式当日に渡す際の挨拶

香典返しをお葬式当日に渡す即日返しでは、以下の挨拶が用いられます。

  • ささやかですが供養のしるしです
  • ささやかですが供養のしるしをお持ち帰りください
  • ささやかですが供養のしるしをお納めください

ご遺族もしくは受付の方が、参列者に香典返しを渡す場合に使用されます。

お葬式当日は多くの参列者をお見送りするため、短めに感謝を伝えてから渡すのが好ましいでしょう。

また、忌明けに訪問して手渡しする挨拶は以下のとおりです。

「先日の葬儀ではお心遣いをいただきありがとうございました。おかげさまで無事に四十九日の法要を済ませることができました。ささやかですが、お香典のお礼としてお納めください。今後とも、よろしくお願いいたします。」

参列者のもとへ訪問して挨拶する場合は、無事に忌明けした報告も兼ねてお礼をするのが一般的です。

香典返しを受け取る側の返し言葉

香典返しを受け取る場合は、以下の返し言葉を用います。

  • ご丁寧に恐れ入ります
  • 恐縮です
  • お心遣い頂戴いたしました

「ありがとうございます」と言いがちですが、香典返しを受け取る場面でお礼の言葉を伝えるのは不適切になるため、くれぐれも注意しましょう。

また、声のトーンも少し低めにして、受け取ったあとは丁寧にお辞儀をするのがマナーです。

香典返しを受け取る言葉にルールはありませんが、たびたび、引き続き、重ねて、などの重ね言葉は使用してはいけません。

ご遺族と話す場面でも、使用する言葉遣いに注意しましょう。

香典のお礼を伝える方法

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香典のお礼を伝える際は、主に以下の方法が使われます。

  • 直接会って伝える
  • 電話で伝える
  • お礼状で伝える
  • メールで伝える

ここでは、香典のお礼を伝える方法を解説します。

対面・電話・御礼状が一般的

香典のお礼を伝える方法は、対面、電話、御礼状が一般的です。

香典のお礼では香典をくださった全員に対して深く敬意を払い、感謝の意を伝えるのが大切です。そのため、直接会って香典返しの品と一緒にお礼を伝えるのがよいでしょう。

しかし、直接会いに行くのが困難な遠方の方には、電話で感謝の意を伝える方が気持ちを伝えやすくなります。

また、参列者の人数が多く全員に対面や電話を行うのが困難な場合は、香典返しの品と一緒に御礼状を添えて郵送してください。

いかなる方法でも、心から敬意を払い感謝を伝えるのが大切です。

メールでお礼を伝えるのは好ましくない

遠方からお越しいただいた参列者に対して、メールでお礼を送るのは好ましくありません。

取り急ぎの連絡、もしくはやむを得ない状況でメールを送る場合は、相手に不快感を与えないように注意して連絡しましょう。

感謝の気持ちを文章で伝えるのは難しいため、後日に改めて正式にお礼するとよいでしょう。

受け手は「ありがとう」という言葉は使用しない

喪主やご遺族から香典返しの連絡を受けた場合は、「ありがとうございます」「嬉しいです」といった返し言葉を使用しないのがマナーです。

「ご丁寧に恐れ入ります」「お忙しいなか恐縮です」と返答して、香典返しの品を受け取るようにしましょう。

また、香典返しが御礼状と一緒に郵送で届いた場合は、受け手から改めてお礼の連絡をする必要はありません。

香典返しにお礼をすると、お礼に対してお礼を重ねる意味になってしまうため、かえって失礼になります。

香典のお礼をメールで伝えてもよいケース

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香典のお礼をメールで伝えるのは好ましい方法ではありませんが、状況や相手によってメールで送ってもよいケースがあります。

ここでは、香典のお礼をメールで伝えてもよいケースを解説します。

お礼を早く伝えたいとき

お礼を早く伝えたい場合は、メールでの連絡が適しています。電話や対面によるお礼の場合、相手の都合に合わせなければいけません。

しかし、メールであれば相手の都合に合わせなくても送れます。メールで連絡する場合は、後日改めてお礼するのが好ましいでしょう。

親しい友人やご親族

親しい友人やご親族であれば、メールで先にお礼を伝えるケースがあります。

例えば、自分の両親のお葬式に参列してくれた親しい友人には、来てもらった感謝を先に連絡するのもよいでしょう。

また、ご親族にも同様に取り急ぎのメールで感謝の意を伝え、後日落ち着いたあとに改めてお礼をする形でも問題ありません。

少しでも早くお礼を伝えると、近い関係だからこそ気持ちが強く伝わります。

急な忌引き休暇をいただいた会社の上司

急な忌引き休暇を取得した場合は、お葬式が無事に終わったあとで会社の上司にメールでお礼を伝えるケースがあります。

御礼状や香典返しの品が到着するタイミングよりも、業務への復帰が早いケースが多いため、早めに連絡を入れるのが好ましいでしょう。

忌引き休暇によって業務全体が多忙になっている場合もあるため、お葬式が無事に終わった報告も合わせてメールで伝えるようにしましょう。

また、出社した際は改めてお礼を伝えてください。

香典返しを辞退された場合

香典返しを辞退された方には御礼状を送付できないため、状況によってメールで感謝の意を伝えるケースがあります。

参列していただいたお礼とお葬式が無事に終わった報告を含めて、早めにメールするようにしましょう。メールを送る場合は、丁寧な言葉遣いを意識してください。

香典のお礼をメールで送る場合の書き方

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ここでは、香典のお礼をメールで送る場合の書き方を解説します。

件名は簡潔にわかりやすく記載

香典のお礼をメールで送る際は、件名を簡潔にわかりやすく記載してください。他のメールに紛れてしまわぬように、件名には以下の内容を記載します。

  • お葬式を執り行った日付
  • 故人さまの氏名
  • 香典へのお礼

メールを読む方が一目で香典のお礼に関するメールと認識できるよう記載して、確実に感謝の気持ちが届くようにしましょう。

また、メールに馴染みのない方でも、すぐに理解できるようにわかりやすく記載するのがマナーです。氏名や日付を省略しないで記入してください。

件名にはお葬式を執り行った日付や氏名を記載しますが、本文にも同じ内容の記載を忘れないようにしましょう。

句読点は使用しない

香典のお礼をメールで送る場合は、句読点を打たないのがマナーです。句読点を打たない主な理由は、以下のとおりです。

  • 故人さまとの関係が途切れないようにする
  • お葬式がつつがなく終わるようにする意味が込められている
  • 従来のお礼状は毛筆で書かれていたため正式には句読点をつけない

文章のマナーを気にされる方もいるため、受け取る方が不快感を感じないように注意して記載してください。

忌み言葉や重ね言葉を避ける

お葬式では、使用してはいけない忌み言葉があります。

忌み言葉は縁起が良くない言葉になるため、お礼のメールでも使用してはいけません。代表的な忌み言葉は以下のとおりです。

不幸が重なることを連想させる言葉 追う・再び・重ねる
不幸をダイレクトに表現する言葉 苦しい・辛い・迷う・死ぬ
不幸を重ねる言葉 ますます・重ね重ね・返す返す
死に関係する数字 九・四

お葬式で避ける忌み言葉は、どのような場面においても失礼にあたるため、使用しないように注意してください。

感謝の気持ちを文書で伝える

メールでは、感謝の気持ちを文章で的確に伝えるのが大切です。

お葬式に参列していただいた感謝の気持ちや、香典のお礼を意識しながら書きましょう。ただし、間違った内容の記載には注意してください。

例えば、お葬式には参列しておらず香典だけを送っていただいた方に対して、参列の感謝を伝えるのは失礼にあたります。

そのため、芳名帳を確認しながら間違えないようにしてください。

後日お伺いする旨を伝える

メールでお礼を伝えた場合は、後日改めてお伺いする旨も書きましょう。

メールでのお礼は少しでも早くお礼を伝えたかったという意味が込められているため、後日改めて正式なご挨拶にお伺いする旨を伝えるのが一般的です。

また、参列していただいた感謝の気持ちだけではなく、今後の生活に向けた内容も綴ります。メールの参考例は以下のとおりです。

◯◯様
先日はお忙しいなか 父◯◯の葬儀にご参列いただき誠にありがとうございました
また 過分なお心遣いをたまわりましたこと 心から御礼申し上げます
おかげさまで つつがなく葬儀を終えることができました
本来であれば 直接お伺いしてお礼を申し上げるべきところではございますが 取り急ぎメールにてお礼かたがたご挨拶申し上げます
◯◯◯◯

文章の内容に細かいルールはないため、送る方との関係性で変えても問題ありません。

まとめ

お葬式では、参列者が受付に到着されたときに「本日はお忙しいなかお越しいただき、誠にありがとうございます」と挨拶を行ったあとに香典を受け取ります。

香典を受け取ったあとは、受付係が「お預かりいたします」と返答し、芳名帳の記入をお願いするのが一般的な流れです。

本来の香典返しは、四十九日の法要が終わった忌明けに直接お渡ししますが、近年ではお葬式の当日にお渡ししたり、後日郵送するケースも多くなっています。

また、忌明けに香典返しを贈る場合は、御礼状を添えて郵送するため、届く日程を考慮して先にメールなどでお礼を伝えるのもよいでしょう。

近年のお葬式では一日葬や家族葬など、種類が多様化しているため、香典を受け取る状況や香典返しを贈る方法も異なります。

お葬式の手配のほか、香典返しや会葬御礼のお手配にに関わることでお悩みがございましたら、よりそうお葬式までご相談ください。

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